小説感想部第一段「深泥丘奇談」

こんばんは、五十嵐綾人です。

先日前々から読んでいた綾辻行人先生著の深泥丘奇談を読み終えたので感想を書きます。

 

綾辻先生といえば「十角館の殺人」や「Another」が有名だと思います。

実際私も、綾辻先生の「十角館の殺人」を読み、他の作品にも興味を持ったのがきっかけで読み始めたのですが、長い間積んでしまっていました。

最近、特に理由はないのですが改めて読み始め、とても面白く読め、感想を誰かに言いたくなったのでこうしてブログに書こうと思いました。

 

この小説は綾辻先生が過去に執筆されたホラー短編小説集のようなものなのですが、深泥丘病院へ通う一人の小説家を主人公として様々な怪異と出会う、というようなストーリーとなっています。

しかし、短編とは言っても物語の一つ一つが繋がっており、読んでいて徐々に不安感が募っていく私のとても好きなタイプの小説でした。

私は、最後にいままでの物語がすべて繋がって謎が解ける、という結末を想像していたのですが、そのようなこともなく謎は謎のまま終わり、謎がすべて解けてスッキリというような気持ちよさはありませんでしたが、これはこれで私は好きな終わり方でした。

どうやらこの小説には続編が出ているようなので、そこで今作の怪異がもう少し掘り下げられているのかもしれませんが…

 

また、読みやすさについても、短編なので区切りをつけやすく、私のような集中力のない人間でも比較的読みやすいと感じました。

 

よければ皆さんも是非綾辻先生の「深泥丘奇談」を読んでみてはいかがでしょうか?

 

深泥丘奇談 (角川文庫)

深泥丘奇談 (角川文庫)

 

 

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

 

 

 

Another(上) (角川文庫)

Another(上) (角川文庫)